こんにちは、悠帆堂です。
実はわたしもつい最近まで知らなかったのですが、東京都の町田市には安土城の天主を原寸大で復元したミュージアムがあります。
ミュージアムの名称は「泰巖歴史美術館」。「泰巖」は、織田信長の戒名に由来するそうで、復元された天主のほかにも信長や戦国時代にゆかりの資料が数々展示されています。
それではいってみましょうか。
織田信長や戦国時代の資料が充実した美術館。
「泰巖歴史美術館」は、小田急線「町田」駅の北口から徒歩5分。「一般財団法人 太陽コレクション」の収蔵品を公開する施設として、2020年3月に開館しました。
「太陽コレクション」の収蔵品は以前から各地のミュージアムの企画展などに貸し出されてきたようで、もしかするとどこかで出会っているかもしれませんね。


安土城の絢爛な天主閣を、原寸大で館内に復元。
館内に入ると、朱と金に彩られた圧巻の光景が目の前に迫ります。建物の1・2階が吹き抜けになっていて、そこに安土城の5層・6層がそびえています。





館内の展示資料のうち、この復元された天主と1階にある天瑞寺室中旧障壁図「松図」(想定復元)は撮影OKでした。わたしの画像では引きが足りなくて、全容をお伝えできないのが残念です。

2階に上がるとバルコニー状のフロアになっていて、天主を正面から望むことができます。


戦国時代に静かに思いをはせることができる館内。
3階から5階までは展示室です。(撮影は不可)

3階は信長やゆかりの人物、同時代の戦国武将たちの肖像画や文書が展示されています。文書はひとつひとつに現代文が添えられ、信長から信玄に宛てた書状など、古文書は読めないわたしも興味深く拝見しました。
4階には刀剣や甲冑、屏風図などを展示。重要文化財の太刀「来国光」や秀吉の陣羽織などもあります。
そして5階では「信長と茶の湯」として茶道具を展示。茶室の復元もありました。
わたしがうかがったのは土曜日でしたが、館内は静かで落ち着いていて、ゆっくり鑑賞することができました。こうして織田信長や戦国武将の世界を、常設展で堪能できるミュージアムは首都圏でも珍しいのではないでしょうか。
〈泰巖歴史美術館〉
■開館時間 10:00~17:00(入館16:30まで)
■休館日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
■入館料 一般/1,500円 高校・大学生/1,000円 小・中学生/500円 未就学児/無料 (支払いは現金のみ)
■公式サイト https://www.taiyo-collection.or.jp/