こんにちは、悠帆堂です。
先日、野暮用で川崎に行く機会があったのですが用事はすぐに済んでしまったので、以前から“歩いてみたらどんな感じだろう”と思っていた「東扇島」に、行き当たりばったりで寄ってみました。
「東扇島」は、川崎港の中心的な機能を担う地区。コンテナターミナルや物流倉庫、燃料基地、火力発電所などが立ち並んでいます。
関係者以外の人が物見遊山で出かけていく「東扇島」といえば、「川崎マリエン」の展望室から眺める夜景が有名ですが、そちらを期待してこのブログを開いてくださった皆さまがいらっしゃいましたら、ごめんなさい。まっぴるまです。

まずは、バスが到着した「東扇島西公園」に行ってみる
「川崎」駅の中央東口の前にあるバスターミナルから「東扇島西公園前」行のバスに乗りました。ちょうどバス停から出発するまぎわだったので、とりあえず。行き当たりばったりです。
終点までの所要時間は30分ほどだったでしょうか。部外者のひま人(わたし)が途方に暮れるような港湾のハードな風景の中、まずは「東扇島西公園」に向かいました。

公園には釣り人が多くて、休日はまた違うのでしょうが、逆に釣りをしている人しかいない釣り公園といった印象です。




休憩所などの施設はこれといってない代わりに、駐車場には釣具屋さんの屋台が売店として営業していました。
さて、これからどうしようか…。バスに乗って通ってきた道路をとぼとぼ歩いても、なんだか浮いてしまいそうです。
緑道をぶらぶらと「川崎マリエン」の展望室をめざす
「東扇島」の中央を貫いている首都高湾岸線に沿うような感じで緑道が通っているようでしたので、そこを歩いて「川崎マリエン」まで行ってみることにしました。2km半ぐらいの距離です。


こちらもまたもしかすると休日などには雰囲気が違うのかもしれませんが、人とすれ違うことは、ほとんどありませんでした。これじゃなんのために作った緑道なのかよくわかんないな、などと思いながら歩いていると、脇の植え込みにこんなものが。なるほど、地下にパイプラインが通っているようですね。


海底トンネルの出口辺りにある陸橋を渡って中公園に到着。川崎港のシンボル「川崎マリエン」が見えました。


地上51m・360度の眺望が楽しめる「川崎マリエン」
「川崎マリエン」は「川崎市港湾振興会館」の愛称。港湾関係の業務棟と一般の人も入れる交流棟から構成されていて、両棟をつなぐように展望室が配されたゲート状の個性的な建物です。


展望室には正面右側の交流棟からエレベーターで。入場料などは要らず、無料です。展望室は細長い長方形のフロアにぐるりと回廊が配してあるレイアウトになっていて、地上51mからの川崎港や羽田空港など360度の眺望を楽しむことができます。




フロア内には日本夜景遺産の認定証がありました。なるほど、これはやっぱり夜でしょうね…。ちなみに展望室は21:00までいることができます(入館は20:30まで)。
帰りは海底トンネルを対岸の千鳥町まで歩いてみた
帰りは、川崎港海底トンネルの歩行者通路を通ってみることにしました。「東扇島西公園」からここまで来る途中で看板を見かけていたのです。

と、さらりと帰ろうとしていますが、「東扇島」のことをよくご存じの方は「え、もう帰るの? 東公園には行かないの?」と思われるのではないでしょうか。
そうなんです、行かなかったんです……痛恨のミスです苦笑。
「東扇島西公園」の反対側、「東扇島」東端には「東扇島東公園」があります。こちらは西公園よりも広く、砂浜やドッグランがあるなど、お出かけスポットとして紹介するならむしろこちら。言ってみればオモテの顔という感じなのを帰ってきてから知りました。
行き当たりばったりも考えものです。次はちゃんと調べてきてみよう……。
というわけで、最後は「川崎港海底トンネル」の人道という、なんだか地味なスポットとともにお別れです。
「東扇島」と川崎の本土(?)は、海底トンネルで結ばれているのですが、そこには“人道”が設置されています。中を歩いてみると車道に出入りするためのトビラや緊急電話が等間隔で規則正しく設置されているので、本来は緊急用に設けられているものなのだと思いますが、ふだんから一般の人も通行することができます。

東扇島側の出入口は「北公園」に隣接した換気所の根もとにありました。



トンネルのような(というか、トンネルそのものでしたね)歩道がまっすぐに2km弱ほど続き、ひんやりとして人の気配が少ない独特の雰囲気なのですが、残念ながら内部は商用の撮影などは禁止とのことですので、画像は出入口までにさせていただきます。
千鳥町側の出入口も、やはり換気所の下にあります。階段を上ると、そこは「ちどり公園」です。


今回はなんだか行き当たりばったり丸だしの訪問になってしまいました。これはぜひもう一度来なければ。
■川崎マリエン 展望室
●アクセス/JR川崎駅東口 11・12番乗り場から市営バス「川05系統東扇島循環」にて約30分「川崎マリエン前」下車
●利用時間/午前9:00~午後9:00(入場は午後8時30分まで)
●休館日/年末年始(12/29~1/3)、マリエン臨時休館日
●入場料/無料
●公式サイト https://www.kawasakiport.or.jp